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和牛と交雑牛で使われる種雄牛はなぜ異なるのでしょうか?
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和牛と交雑牛で使われる種雄牛はなぜ異なるのでしょうか?

2015.11.07和牛の血統について

千葉県の交雑牛スモールの市場に行ってきました。
雄は平均289,687円 雌は平均208,771円 で取引されていました。

和牛と交雑牛の市場名簿を見比べてみると、和牛と交雑牛で使われている種雄牛が異なっていることが分かります。

その中で、本日の千葉県スモール市場の30万を超えるような高値の種雄牛は、
美津照重、花国安福、勝早桜5、第2平茂勝といった和牛で全国的に実績があり広く使われている種雄牛でした。

当然かも知れませんが、和牛で評価の高い種雄牛は交雑牛でも評価が高いです。
私は交雑牛も和牛で評価の高い種雄牛をドンドン利用していくべきだと思っています。その理由は大きく3つあります。

1. 和牛も交雑牛も同じ肉牛であり、出産までの手間も期間も同じです。和牛も交雑牛も、最良の種雄牛を選択すべきです。

2. 和牛の種雄牛は全国的に優秀な種雄牛が増える一方で、肝心の繁殖母体は減っています。
後代検定で良い成績を残したのに使ってもらえなく消えていく能力の高い種雄牛はたくさんいます。
優秀な和牛の遺伝子を交雑牛でもドンドン利用すべきです。

3. IARSといった和牛種特有の遺伝病はホルスタインは保有していません。遺伝病を保因している為に使用頻度が減った能力の高い種雄牛を、有効活用することが出来ます。

和牛と交雑牛との垣根をなくし、同じ肉牛として世界に誇る最高品質の牛肉を生産しましょう。
後代検定済みの能力の高い和牛精液ストローは一本2000円から数多くありますので、是非ご相談下さい。